あぁるぴぃJRPSちば会報147号


■ 活動報告
★ミニミニ交流サロンのご報告
◆「千葉サロン」2月のご報告
担当 大野
2月9日(金)、参加者は当事者女性5名、ヘルパーさん3名でした。今日は何度か参加してくださった方ばかりでしたので、すぐにおしゃべりが始まりました。
 眼科への診察の話になり、お一人が「十数年前、始めて診察を受けたのが、千葉大学の安達先生でした」という発言から、安達先生のご尽力で網膜色素変性症協会が立ちあげられたころをよく知る方から現在のJRPSちばに至るまでの道筋を聞くことができました。
また5月開催のダブルレインボー音楽会の話になると、今年は、お三味線の演目の復活のニュースに皆さん喜んでいらっしゃいましたね。2月26日開催のヨガ交流会にも時間が合えば参加したいと言う方もいらっしゃいました。ガイドさんが都合つけばいいのですが。
午後から福祉講座に参加される方がいました。この福祉講座というのは千葉市の小学校や中学校に、ボランティアさんと私たち当事者(障碍者)が出むき、障碍があってもできること、障碍があるからこそ困っていることなどを伝えて、実際に外で出会った障碍者を、どのようにガイドヘルプしたらいいかを一緒に学んでいこうという活動なんですが、共に暮らしやすい社会を実現するために、活動を長く続けていきたいものです。色々な話をしていましたら、あっというまにお昼の時間になりました。
今日は千葉公園の中にある、就労継続支援B型事業所・ハーモニーカフェまで散策し、それぞれ好みのメニューを選び、皆さんボリュームの多さに驚いていましたが全員完食して帰路に着きました。

◆「千葉サロン」3月のご報告
担当 大野
3月8日(金)、参加者は当事者女性3名、ボランティア(歩行訓練士)さん1名、ヘルパーさん1名でした。3月に入ったというのに、雪交じりの冷たい雨の降る日になりました。交流会を中止にしようと思いましたが、決行して良かったです。千葉駅に着いた時には雨も弱まって皆さんも集合していました。
 今日の3人の参加者が偶然にも、参加してくださった歩行訓練士さんに指導を受けていることから、どんな訓練をしているかの話になりました。歩行訓練とは言いますが、白杖で外を歩く事だけではなく、点字や福祉機器の使い方、生活一般の指導もしてもらえます。慣れない訓練は緊張しますが、おりおりの訓練士さんのアドバイスや情報が今になって役立っていることを3人で確認し合いました。
お一人が、音声読書器が欲しいという話になり、私の持参した携帯型リンクポケットをお見せしましたが、残念ながらこれは製造停止になっています。そこで訓練士さんの「となりの千葉市中央図書館の視覚障碍者サービス課にプレクストークの見本がある」の言葉で図書館に早速移動して、職員の大川さんに情報をいただきながら実際のプレクストークにも触ってきました。皆さんも是非立ち寄ってみてください。
時間もちょうどお昼の時間でしたので、喫茶店でランチとなりました。今日の参加のお二人とも昨年入会されたばかりの方だったので、この1年の感想を伺いました。お一人の方は、視力が落ちてきた中で今迄の友達とは別に、同じ病気で気持ちを話し合える友達を得られたことが良かったとのことでした。またお一人の方は去年病気を宣告された時の不安感から次々と色々なことにチャレンジしてきたけれど、今年は心身ともに少し落ち着いて過ごしていきたいとのことでした。ただここでも3人の気持ちは、同じ病気の人と知り合えたことで皆さんの頑張る姿に勇気をもらって元気になれたということで一致しましたね。
次回は4月12日(金)になります。桜の花がもっていてくれるといいのですが。参加お待ちしています。

◆「柏サロン」2月のご報告
担当 小川
朝は少し冷え込みましたが昼間は桜も咲きそうなポカポカ陽気で外出日和の一日でした。今回は当事者8名、ガイドヘルパーさん3名、ボランティアさん1名の計12名の参加でした。
 初めて参加の50代の男性がおられましたので皆さんに自己紹介と現在の目の状況とトピックスをお願いしました。これまでも感じていたことですが目の状況というのは人それぞれで違うものだと改めて思いました。初参加の方は東京の職場に通勤しているということですが最近急に目の状態が悪くなりこれからの勤務や生活についても不安で同じ病気の皆さんがどのような対応をしているか知りたいということで参加されたとのことでした。アイフォンの活用や福祉機器の選択について質問がありました。
 主なトピックスとしては以下の話題が出ました。
・65歳での介護保険の適用とこれまでの福祉サービスの継続についての質問。
 65歳までに福祉サービスの受給証を取得しておくことが重要だというアドバイスもありました。
・東武鉄道が主催した視覚障害者のための緊急時における安全対策の体験会に参加した方の報告もありました。駅員さんの真摯な対応への感謝とお昼のお弁当が食べきれないほどであったとのことでした。
・歩行訓練の必要性と重要性についての話。訓練の内容についても詳しい方のアドバイスがありました。
・福祉機器やデイジー図書についての話。アイフェスタの話。
・新聞記事にもなっている新しい治療法(治験)の話。
・次の週に予定されているバリアフリー上映会の話。
 サロン終了後はいつものとおり、お昼ご飯とお茶に行きました。

◆「柏サロン」3月のご報告
担当 山崎
3月の「柏サロン」(3月17日)のご報告いたします。参加者は、19名(内、当事者15名) 男性9名、女性10名でした。また、初めての方が1人と千葉市方面から4組の方が来られました。
 主なトピックスとしては以下の話題が出ました。
・はじめに、自分も凄く行きたかった、東武鉄道が開催した緊急時のための安全体験会に参加された方が4人もいらっしゃいました。特急スペーシア乗車と踏切内に閉じ込められた場合の緊急脱出方法など、次回体験会の予告等々。(踏切のポールは、90度に上げても上がらないが45度の斜めに上げると簡単に上がるそうです。)
・旅行先で食べた飛騨牛がとっても美味しかったので、是非食べに行った方がいいです。
・トライアングルのパソコン講習で千葉県内の二つの市だけ、64歳で控除期限が切れるようなので、急いで更新手続きを行っています。
・能登地震や千葉県でも地震が多いので、自分が避難者援護対象名簿に登録されているかを確認中です。
・障害者手帳が等級2級になったので、事前チェックしていた福祉機器の日常生活用具を購入出来るすべてを購入申請してみました。通常、用具や機器を個別購入すると一割負担ですが、一度に全部を購入する場合、合計金額の最大金額の負担金だけの代金のみになるので、お安く購入できます。その時に購入した「センスプレーヤー」を持参されたので、使用体験を行いました。
次回は4月14日(日)になります。皆様のご参加をお待ちしています。

★オンライン交流サロンのご報告
担当 渡辺
2月17日のオンライン交流サロンは、16名の皆さんとともに、会員の佐藤さんのお話をお聞きしました。 
戦時中に満州で生まれた佐藤さんは、私には想像もできないようなたいへんなご苦労をされてきました。聞いているだけでもとてもつらくなるような話でしたが、重苦しい雰囲気にならなかったのは、佐藤さんのいつもと変わらぬ明るい口調のおかげでしょうか。
ご苦労の多かった時代も過ぎ、子育ても一段落して、これから人生を楽しもうと思ったとき、網膜色素変性症が急速に進行し、ほとんど見えなくなりました。落ち込んでいた佐藤さんでしたが、佐藤さんが作った食事を「おいしい」と食べてくれる家族の姿に励まされ、人々の親切に支えられて、積極的に街に出かけるようになりました。「いつも難しい顔をしている奥さんが佐藤さんを手助けした後、明るい顔で家に帰っていかれましたよ」と近所の方から聞いた佐藤さんは、「私が街に出てもいいんだ。親切にしてくれた人にちょっとでも恩返しができるのではないか」と思われたそうです。このころ、JRPSに入会し、明るく活動する会員の皆さんと接したこともさらに佐藤さんの背中を押しました。
それから、佐藤さんは、パソコン、点字、iPhoneの習得にコツコツと取り組みました。この頑張りは、若い頃に「勉強したくてもできなかった」という思いからきているそうです。いまでは、iPhoneでメールやラインまでできるようになり、Zoomでオンライン診療を受けています。小学校で点字教えることもあるそうです。いま、熱心にとりくんでいるのが、点字付き競技カルタ。3月には京都で「百人一首を楽しむ会」が行われます。が、佐藤さんの体調を心配する娘さんに止められ、参加できないのがとても残念そうです。
いつまでも向学心を失わず、明るく前向きな佐藤さんは理想のおばあちゃん像の一つではないでしょうか。

★ヨガ交流会のご報告
担当 横山・小出
2月26日(月)午前10時〜12時、蘇我コミュニティセンターハーモニープラザ分館3階 フィットネスルームにて、ヨガ交流会を開催しました。
 参加者は当事者7名、ボランティア1名、ヘルパーさん5名の合計13名(男性2名、女性11名)でした。
 座りながら基本の足ほぐしを念入りにおこなった後、肩回り、腰などをほぐすストレッチをしました。
 その後、「月のポーズ」から「英雄のポーズ」へ。皆さん、かっこよくきまったかしら?そこから一転、最後はゴキブリさんのような毛管運動で終了しました。毛管運動は、全身の血液やリンパの流れを整える「毛細管現象発現運動」の略称です。
交流会では初めて参加の3名の方から、「よかった。」との感想をいただき、あたたかくなった体に心もぽかぽかでした。
 気楽なおしゃべり会では、「ブラインドゴルフ」、解説付き映画観賞の話題も出ました。
年齢に関係なく趣味や特技が増えると豊かな人生がおくれそうです。



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