あぁるぴぃJRPSちば会報153号


■ 活動報告
★ミニミニ交流サロンのご報告
◆千葉サロン2月のご報告
担当 大野
 2月15日(土)、当事者男性1名、女性2名、ヘルパーさん2名の計5名が参加しました。
 ちょっと寂しい会となりましたが、お二人の方が盲学校卒業でしたので、盲学校のことを教えていただきました。千葉県内には盲学校は一つだけですが、東京や神奈川には、公立私立と、数校あるそうです。千葉県ではコースにもよるようですが、年々生徒数も減っていて、卒業後の県内就職率も厳しくなっているとのことでした。
 その後は視覚障害者団体(日本視覚障害者団体連合、全日本視覚障害者協議会、各県視覚障害者協会、当事者患者の会など)の話題になり、それぞれの役割などを教えていただきました。知らないことも多く、なかなか難しい話題でしたが、最後は同行援護の身近な話になりました。皆さん同行援護の事業所を見つけるのに苦労されているようでした。

◆「千葉サロン」3月のご報告
担当 大野
 3月7日(金)、陽射しは暖かいのに、とても冷たい風のせいで寒い一日になりました。今回は、男性1名、女性2名、ヘルパーさん2名の計5名の会でした。
 お二人とも、働きざかりの方でしたので、仕事上での苦労や工夫を聞かせていただきました。お一人は現在障害者雇用で働いているそうです。就職後に色変を発症したことで、障害者手帳を取得、その後四谷の日本視覚障害者職能開発センターに通い、現在の会社に就職したとのことです。今はお二人、パソコン操作はマウスを使って、こなしているそうですが、徐々に音声を頼らないと難しい場面も出てきているそうです。そんな時の隠し技が、スマフォのアプリで写真を撮り、AIに読ませるんだそうです。このような仕事への努力には、主婦の私としては、おどろきと感心で、エールをおくるばかりでした。
 その後は日常生活の話になりました。出勤時のラッシュアワー、夕暮れの帰り道、日々の買い物や家事などなど。皆さん同じような悩みを持っていましたが、それぞれの経験した解決法を交換しているうちに、「少し勇気を出して、引っ込み思案にならずに社会への啓発も兼ねて、できないことを声を出して人に伝えたり、お願いしたりして、行動範囲を広げていきたい」という結論に。なんだか元気をいただきました。
 次回の千葉サロンは4月12日、第2土曜日になります。平日参加ができない方も、ご参加くださればと思います。よろしくお願いします。

◆「柏サロン」2月のご報告
担当 若松
 2月9日の参加者は19名でした。内訳は、当事者男性9名、女性5名、ヘルパーさん4名、家族の方1名でした。新しく入られた方がおられなかったので、今回は最近の出来事について各自に話していただきました。
 最初に2月15日に開催されるオンライン交流サロンと、3月5日の平日の午後のオンライン交流サロンについての話をさせていただきました。また、ダブルレインボー音楽祭や、NHKラジオの「視覚障害ナビ・ラジオ」の中で、歩行訓練士の話が出ることをお伝えしました。
 健康の話では、涙が止まらなくなったので、手術を受けた方の話や、声が聞き取りにくくなったので、補聴器を探している方もいました。
 JRPS神奈川の医療講演会に、Zoomで参加した方が数名おられ、意外な発言に驚かされたとのことでした。
 今年も東武鉄道の視覚障害者のための緊急避難訓練体験に参加されて、新型車両のスペーシア Xに乗車できて、車内見学もできたと喜んでいた方がおられました。また、障害者割引で、はとバスのツアーに参加された方もおられました。
 最近マスコミでも話題になっている詐欺まがいの勧誘に引っかかりそうになり、警察に相談された方もおられました。
 現在、ガラ携を使っている方で、iPhoneに切り替えようかと悩んでいる方もおられました。
 JRPS神奈川では、ZoomによるiPhoneのVoiceOverなどの講習会を行っているようなので、千葉でもできればなと思いました。
 そうこうしているうちに、終了時刻の11時半をとっくに過ぎていることに気づき、慌てて次回の予定をお伝えして終了としました。

◆「柏サロン」3月のご報告
担当 小川
昨晩は雪だったのでちょっと心配しましたが、朝起きたら青空が広がっていて、昼間はぽかぽか陽気で道ばたの雪もあっという間に消えてしまいました。今日は歩いていて春を感じさせる一日でした。
本日の柏サロンは参加者21名(当事者14名、家族1名、ボランティアさん1名、ガイドヘルパーさん5名)でした。
最初にダブルレインボー音楽祭やほかの団体のイベント紹介があり、その後は各自に好きな話題やトピックスを話してもらいました。以前から議論がありました「65歳の壁」の話が出ました。介護保険と障害者福祉サービスの比較が話に出ました。将来の福祉サービスを有利に受けるためには、できれば60歳までに受給者証を取得しておくことが良いとのアドバイスも出ました。春に向けて、旅行や趣味の話などの楽しい話もいろいろ出ました。話題としては以下のようなものでした。
・電話や自宅訪問などで詐欺と思われることが増えている。
・マイナンバーカードの機能が充実してきたが、視覚障害者にとって使うのは難しい場合も多い。
・大学生の孫の就職が決まり嬉しい。
・通勤の混雑を避けるために早起きをして早朝出勤をしているが、それでも電車は混んでいる。
・デイサービスを利用するようになってなかなか楽しい。
・他県の障害者手帳を使っているが、千葉県に住むことになったので、千葉県の障害者手帳に変えてもらった。
・柏サロンに参加するようになって昔懐かしい柏の街を散策している。
いつものとおりちょっと時間オーバーで閉会となりました。
次の柏サロンは4月13日(日)です。皆さんの参加をお待ちしております。

★オンライン交流サロンのご報告(2月)
担当 渡辺
 2月15日午後8時から10時に開催したオンライン交流サロンの参加者は10名、トークテーマは「調理と食事」でした。
まずは、「ごはんを炊いたことがない」という人がいましたので、調理の基本の「き」、ご飯の炊き方から話は始まりました。米の研ぎ方、無洗米のこと、水加減、米の保存用冷蔵庫の話まで、ベテランさんからのアドバイス。なんと!土鍋でご飯を炊いているという人もいました。土鍋で炊いたご飯はさぞ、おいしいことでしょうね。うらやましいかぎりです。
そして、調味料の話。調味料をうまく計量できず、一度にドバっと入ってしまうのが視覚障害者によくある悩み。指を使った計量の方法、調味料入れの工夫など、いくつかの提案がありました。
「調理は奥さん任せ」「火は危ないので使わせてもらえない」という男性陣もいましたので、「食べる」方の話へ。「今夜は、誰と何食べた?」という身近な話から、体によい発酵食品の食べ方、各地のおいしいものの話へ。福岡、函館、飛騨・・・。台湾のくさい豆腐の話もありました。飛騨牛は「死ぬまでに一度は食べた方がよい」という強いおすすめの言葉もありました。日本には、おいしいものがたくさんありますね。そこからちょっと脱線して、船旅の話。
 10人集まれば、「食」の環境も経験も好みも様々。話の脱線もご愛嬌。視覚にハンディを持つ仲間のざっくばらんな話から明日の食のヒントになることがあれば幸いです。
 サロンも終わりかけた頃、「65歳になって、家事支援が介護保険扱いになると支援時間が減ってしまう」というちょっと深刻な悩みが出されました。次回のオンライン交流サロンはトークテーマは特に設けませんが、このような、いわゆる65歳問題に詳しい方、経験したことのある方、参加していただけると助かります。



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