あぁるぴぃ千葉県支部だより83号


■投稿■

★こころの豆知識

船橋市 垣田 悦子
 皆さまお元気ですか? 早いものでもう3月です。支部だよりが届く頃には、スギ 花粉飛散がピークを迎えていることと思います。今年は例年の5〜6倍の花粉数とも 言われ、目のかゆみや、鼻水、鼻づまりなどに悩まされている会員の方も多いのでは ないでしょうか!?
 そこで今回は、目にも良く花粉症対策にもなる簡単、お手軽レシピを紹介します。

【サケのミソドレッシングがけ】
(材料)
 サケ(刺身用)1さく、シソ1袋、塩、こしょう適量、ミソドレッシング適量
(作り方)
1.サケに、塩、こしょうをする。
2.シソは、2ミリ巾ぐらいに切る。
3.お皿にサケをのせ、ラップをかけ、レンジで1分ほど加熱。
4.3のお皿にシソの3分の1をのせ、レンジで20秒ほど加熱。
5.残りのシソを上に盛り、ドレッシングをかける。
※今回は、ミソドレッシングを使用しましたが、家にある残り物のドレッシングでも かまいません。
 先日私は、リケンの「くせになるペッパー醤油」をかけたら、これまた美味しかっ たです!!
(効能)
 サケには、赤い色素を持つアスタキサンチンが多く含まれるため、
・もうまくの血流改善
・ピント調節力を高める
・眼精疲労、老眼の改善
・脳の働きを守り、脳梗塞や脳出血など、脳疾患の予防
・紫外線から皮膚を守り、シミ、シワを予防
・運動中の筋肉疲労を軽減し、持久力を高める
などがあります。
 また、シソには、ポリフェノールやβ―カロテンが豊富に含まれるため、
・抗アレルギー作用があり、花粉症の症状を和らげる
・疲れ目の改善
・夜間の視力維持
・角膜を保護する働きがあり、ドライアイの予防に役立つ
などがあります。
 火を使わずに、とても簡単に美味しく出来上がるので、ぜひお試しください。
 ただし、ラップをはずすときは、湯気によるやけどには注意してください。
 また、免疫力を高めるキノコ類や、花粉症の症状を和らげるケールなどをトッピン グしてみるのもいいかもしれません。
 ポリフェノールが豊富な甜茶を飲みながら、食事をすると、辛い花粉症も、とんで いってくれるかもしれませんよ!!
 このように、食事に気をつけるだけでなく、外出時には、マスク、帽子、メガネで しっかりガードし、帰宅時には、鼻をかみ、うがい、洗顔をするように心がけてくだ さい。
 また、飲酒やタバコ、香辛料は控え、なるべくストレスを溜めないようにし、十分 な睡眠をとり、体調を整えることも大切なようです。
 さて、次回も、簡単、お手軽レシピを紹介する予定ですので、お楽しみに!!

(編集長からのお詫び)
 支部だより82号の垣田氏の記事「こころの豆知識」中の、「ねぎには、発刊作用 があるので、風邪対策にもよい。」の記述は、「ねぎには、発汗作用‥‥」の誤りで すので、作者の垣田氏並びに会員諸兄に、本誌上をお借 りしてお詫び申し上げます。


★愛媛旅行記(2)
市原市 石川 隆
平成24年8月3日(金)〜6日(月)の4日間、愛媛県松山市で行われた第21回 全国盲ろう者大会に参加してきました。
この全国大会は、年に1回、全国の盲ろう者や通訳介助者が集い、交流を深めること を目的として、平成3年から開催されています。
全国大会からすでに5か月近く経っているので、思い出しながら平成24年12月3 0日に書いています。

8月4日(土)2日目
朝6時半起床。
前日の夜、コンビニで買ったパンとサンドイッチを食べて、市電に乗って、会場の 「ひめぎんホール」に向かいました。
市電の正式な名前は、伊予鉄道市内電車だそうです。
2日目の大会プログラムは以下の通りです。
(午前)
第1分科会「全国の盲ろう者の生の声を聞く」
第2分科会「だんだん3B体操」
(午後)
第3分科会「アッシャー症候群とは?」
第4分科会「災害に備えて」
第5分科会「頸肩腕障害について」
(夕方)
特別企画「福島智のアメリカ武勇伝を聴こう!」
1日
社会見学A「愛媛満喫コース」
(夜)
自由交流
午前は第1分科会「全国の盲ろう者の生の声を聞く」、午後は第3分科会「アッ シャー症候群とは?」、夕方は特別企画「福島智のアメリカ武勇伝を聴こう!」に参 加しました。
午前の第1分科会「全国の盲ろう者の生の声を聞く」では、参加盲ろう者から、盲ろ う者向け通訳介助員派遣事業の改善について、盲ろう者の就労について、金融機関で の代筆について、その他、日頃困っていることや、国に要望したいことなど、様々な 意見がありました。
お昼は会場内でお弁当を食べました。
午後の第3分科会「アッシャー症候群とは?」では、私が司会を務めました。
この第3分科会は、信州大学医学部の岩崎先生から全国盲ろう者協会に、盲ろう者の 方に対し、「アッシャー症候群」の研究に協力してほしいという依頼があって、開催 することになったものです。
盲ろう者の中で、聴覚障害を伴う網膜色素変性症、いわゆる「アッシャー症候群」と 思われる方が多く存在していると言われています。
しかし、日本においては、その実態が明らかになっておらず、社会参加に著しい制約 が生じています。
そこで岩崎先生に、「アッシャーって何?」を分かりやすくお話していただきまし た。
前半の講演は、「アッシャー症候群について」と「難聴医療の最前線について」、後 半の講演は、「アッシャー症候群と遺伝子について」と「唾液採取とアンケート調査 について」でした。
アッシャー症候群は、網膜色素変性症という眼の病気と、感音性難聴を伴う病気のこ とです。この網膜色素変性症は、夜盲症といって、暗くなると見えにくくなります。 また、視野狭窄といって、広くものが見えなくなります。
アッシャー症候群は、1858年に初めて報告され、1914年に遺伝性の病気とし て、アッシャーという人が発表したので、「アッシャー症候群」と呼ばれています。 講演が早く終わったので、質疑応答では1時間半の時間を設けました。
会場から、人工内耳をつけたからといって、普通の人と同じように聞こえる訳ではな い。
また、人工内耳にしたことで、普通学校に通う子どもが必ずしも幸せになれるわけで はない。学校で何が大事かというと、勉強よりも友だちとの関係。休み時間や放課後 に、どんなやりとりをするか、給食の時間にどんな話をするか、それもすごく大事。 雑音や騒音の中で聞き取りにくい補聴器や人工内耳の場合は、非常に孤独な思いを子 どもに強いることになる、という意見がありました。
医学的な難しい話はわかりませんが、岩崎先生の研究は、アッシャー症候群という病 気の原因を調べて、日本でのアッシャー症候群の現状を正確に把握できるようにした いということでした。
夕方の特別企画「福島智のアメリカ武勇伝を聴こう!」では、2010年秋から1年 間アメリカに滞在されていた福島さんが、アメリカ滞在中に研究の対象となった、 ニューヨークのヘレン・ケラー・ナショナルセンターでの体験談や、ヘレン・ケラー の生家を訪問した時の感想などを語っていました。
また、来日中であった、ヘレン・ケラー・ナショナルセンター訪問中に知り合った弱 視ろうのアメリカ人男性の盲ろう者のミニ講演もありました。
アメリカには、日本にない盲ろう者のための総合的なリハビリテーションセンターが ある。就職している盲ろう者や大学などで学んでいる盲ろう者は、日本よりも群を抜 いて多いことなどの話も聞けてよかったです。
18時半に特別企画も終わり、これからどこで夕食を食べようかと、通訳介助者と相 談して、道後温泉街のメイン通りの最終地点にあるお店で、お寿司を食べることにし ました。
会場前から市電に乗り、道後温泉駅で降りて、道後温泉街のメイン通りのお店を見な がら、また、買い物をしながら、お店に着きました。
ここは有名なお店のようで、私たちが行った時は、満席でした。
しかたないので、近くに座れるところがあったので、そこで30分〜40分くらい 待って、やっとお店に入れました。
夕食後は、道後温泉駅前のからくり時計を見ることにしました。
このからくり時計は、道後温泉本館100周年を記念して造られたとか。
時間になると、楽しげなメロディーに合わせて時計の台座が上り、坊っちゃん、マド ンナ、赤シャツなど、小説「坊っちゃん」のキャラクター人形が次々と飛び出してき ました。
観光客も足を止めて、からくり時計を見上げていました。
ホテルに戻ったら、ロビーの片隅に盲ろう関係の人がいるというので、ロビーのほう に行きました。
そこにいたのは、鹿児島から参加していた盲ろう者と通訳介助者10名ほどのみなさ んでした。
その中に、広島で行われた2008年の全国大会で、私の通訳についてくれていた男 性の通訳介助者の人もいて、久しぶりにお話をすることができました。
部屋に戻って、お風呂にお湯を入れて、明日の全体会で報告する第3分科会の報告書 を書いてから、しっかり湯船につかりました。
(続く)


★市原市立中央図書館の取り組み
市原市 広瀬 富美子
2月9日、江澤支部長のお供で、市原市立中央図書館に行ってきました。これは、市 原市立中央図書館から、「医療・健康に関する様々な資料を収集し、情報の提供に取 り組んでおります。中でも、患者団体様が発信される情報は、一般の医学書にはない 体験者ならではの貴重な医療情報と考え、(中略)つきましては、貴会発行の資料 (パンフレットなどの刊行物)がございましたら、誠に恐縮ですが、当館にご恵贈賜 りますようお願い申し上げます」との連絡をいただき、江澤支部長が資料を持参され ました。
図書館のレファレンス担当の松原さんに、JRPSの案内と入会申込書、もうまく基 金のパンフレットをお渡しし、設置場所の確認をしました。すでに、市原市会員のM さんにお願いしてあった支部だより82号が置かれており、設置されているコーナー は、医療・健康情報サービスを目的として、県内20数団体に協力依頼しているそう です。
また、別の一角に大活字本、録音図書のコーナーや、対面朗読室や拡大読書機と音声 読書機、デイジー図書再生機のある部屋の案内をしていただきました。この視覚障害 者用の機器は、日本テレビの「24時間テレビ、愛は地球を救う」に寄せられた募金 から2011年8月に贈呈されたそうです。闘病記コーナーもあり、こちらのコー ナーでも寄贈をしていただける本がありましたら、お願いしたいとのことでした。 昨年の夏、中央図書館のバリアフリー点検でお邪魔しましたが、障害者サービスがこ んなに充実していることを知りませんでした。
いただいた資料から、視覚障害者に関係するサービスのご案内を記載します。
【対面朗読】
対面朗読室で希望の墨字資料を音訳ボランティアが読み上げ音声化します。図書館の 資料だけでなく、取扱説明者や手紙なども音声化することができます。音訳ボラン ティアには利用者のプライバシーを守る義務が課せられています。ボランティア登録 者数35名。
【拡大読書器】
印刷物を自分の好きな大きさに拡大し、画面に映し出して読むことができます。色は 黒白・青黄・黒黄・フルカラーの表示モードがあります。
【音声パソコン】
音声読み上げソフト、画面拡大ソフト、DAISY再生ソフトが使えます。インター ネットに接続し調べものをすることができます。一日二時間、延長一時間で最大三時 間までご利用いただけます。
【カセットテープ版録音図書の貸出】
 約500タイトル所蔵しています。視覚障害者には無料で郵送できます。
【サビエ図書館】
 中央図書館はサビエ図書館の加入館です。インターネットで全国の点字図書やDA ISYの検索や貸出ができます。個人会員に登録すると、来館せずにオンラインリク エストや点字図書・DAISYデーターのダウンロードができます。個人会員への登 録は、中央図書館でサポートいたします。
その他、大活字本や音声読書機、DAISY図書再生機などがあります。
障害者サービスを利用するには、登録が必要です。原則として市原市にお住まいの 方、通勤、通学されている方になりますが、下記にお問い合わせください。
問合せ先 市原市中央図書館障害者サービス担当
電話 0436−23−4946
FAX 0436−24−7777
 今回、支部長に同行し「障害者サービス」の取り組みを、皆さんに知っていただき 利用していきたいと思い、投稿しました。
皆さんがお住まいの地域の図書館も、市原市中央図書館と同じような取り組みをして いるかもしれませんね。もし「障害者サービス」がないようでしたら、市原市中央図 書館の取り組みを紹介し、働きかけてはいかがでしょうか?


★愛の詩
市川市 梓川 涼
  花めぐり

 ワルツのメロディーが 足を軽やかに進める
 そんな気分の 春浅いステキな日

 少しだけ 気だるく 少しだけ 寝不足
 自然の空気が 治してくれそうに思い
 花めぐりと洒落てみる

 枝垂れ桜を訪ね
 温かいそよ風に 花もワルツを踊る
 まだ寝起きのように うすい 花びらを揺らす

 小さな声で 応援したい
 400年も
 様々な人に 美しい生き方を教えて
 疲れた幹の ささくれた樹皮
 それも 自然な美しさ と

 薄い雲がたなびく 青い空に似合う
 河津桜に 拍手を送る
 美しいピンク色 もりあがって咲く
 ひとひらも散っていない

 握り合っていた手に 力がこもる
 ふと 人生を振り返った瞬間

 花は 今年散っても
 来年がある
 人生は 散ればおしまい

 大丈夫 と 記憶させて置こう

 四つの瞳に 網膜に 握り合った手に
 この美しい ワルツのメロディーを
 花巡りの楽しさを

 来年も大丈夫 と 記憶させて置こう



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