第十回 「Windows 7」について・続編

福岡市東区 明治 博 


 今年の1月の会報で"Windows 7について"書きました。
 その中で、XPとの違いや使用感について書いていたのですが、今回はスタートメニューやプログラムの登録法、シャットダウンについて、具体的に紹介します。
 これらを理解していただければ、Windows7への移行もスムーズにできると思います。

※ メールソフトやインターネット閲覧ソフトなど、各ソフトの使い方は、OSが変わっても同じですので、さほど、気にすることはないと思います。

A. 「スタートメニュー」
 以前のXPで多くの視覚障がい者がスタートメニューを"クラシックモード"に変更して使っていたと思いますが、Windows7にはこの機能は付加されていません。
 Windows7のスタートメニューは左右2列、合計5つのセクションに分かれています。

1. 「プログラムとファイルの検索のエディットボックス」
 windowsキーを叩くと、ここにフォーカスが当たっています。
このエディットボックスに、起動したいプログラムやファイルの名前の一部を入力すると、即、検索され、"最近使ったプログラム"などが表示される場所に、その候補、あるいは、そのものが表示されます。
 例えば、"my"と入力するとパソコンに入っている"my"という文字列を含んだソフト類が候補として表示されます。
※ 検索する文字列は日本語でも英数字でもかまいませんが、英数文字で検索する場合は、すばやく入力してください。
 ゆっくり入力していると、途中の文字列で検索をしてしまいます。

2. 「すべてのプログラム」
 windowsキーを叩き、上カーソルキーを一度叩くと、ここにフォーカスが移動します。
 ここで、右カーソルキーを叩くとサブメニューが開きますので、そこで上下カーソルキーを叩いて使いたいプログラムを捜します。

3. 「ユーザーが登録したり最近使ったプログラムのメニュー」
 windowsキーを叩き、上カーソルキーを二度叩くと、ここにフォーカスが移動します。
 ここから上にはユーザーが最近使用したプログラムや登録したプログラムが表示されます。
 個々のパソコンの設定でその数は違いますが、上カーソルキーを叩いていき、最近使ったプログラムや登録したプログラムが、それ以上なければ、プログラムとファイルの検索のエディットボックス"に戻ります。
※ 最近使ったプログラムや登録したプログラムのメニューに移動する場合は、windowsキーを叩いた後、下カーソルキーを使った方が早いです。

4. 「シャットダウン」
 windowsキーを叩き、右カーソルキーを一度叩くと、ここにフォーカスが移動します。
 ここでエンターすると、windowsをシャットダウンしてからコンピュータの電源が切れます。ここで、もう一度右カーソルキーを叩くと、"再起動"、"休止"、"ログオフ"などのサブメニューが表示されます。

5. 「ログインしているユーザー名が最上部にあり固定されているメニュー」
 windowsキーを叩き、右カーソルキーを一度叩き、更に、上カーソルキーを一度叩くと、ここにフォーカスが移動します。
 ここから上カーソルキーを叩いていくと"コントロールパネル"、"コンピューター(マイコンピューターのこと)、"最近使った項目"、"お気に入り"、ダウンロード"、"ミュージック"などが表示され、最上部には、ログインしているユーザー名が表示されています。 ※ スタートメニュー内で、ご自身がいる位置が分からなくなったら、タブキーを叩いてください。
 そうすると、上述した五つの大きなセクションを移動できます。
 それぞれのセクションから右カーソルキーを叩くと、"プログラムとファイルの検索のエディットボックス"以外で、それぞれのメニューに入ることができます。

B. 「シャットダウン」
 [A-4]に書いていますようにパソコンの電源を切る場合は、windowsキーを叩き、続いて、右カーソルキーを一度叩いて"シャットダウン"に移動してエンターキーを叩いてください。
 これでパソコンの電源が切れます。
 "再起動"をしたり"休止状態"にしたい場合は"シャットダウン"のところで右カーソルキーを一度叩くと、これらのメニューが表示されます。
※ パソコンの電源を切ったり再起動をする場合は起動しているプログラムを終了し、また、開いているファイルを閉じてから行ってください。

C. 「スタートメニューへの登録」
 [A-3]で書いていますように[ユーザーが登録したり最近使ったプログラムのメニュー]には、文字通り[最近使ったプログラム]が表示されるのですが、設定によってはいろんな ソフトを使っていると、そのまま表示していたいプログラムが消えることがあります。
 常に表示させたいプログラムはスタートメニューに登録しておくと便利です。
 その方法は以下のとおりです。

1. すべてのプログラム]などから登録したいプログラムを選ぶ。
2. [シフト プラス F10]あるいはアプリケーションキーを叩き[コンテキストメニュー]を開く。
3. 上下カーソルキーを叩き[スタートメニューに表示する]に移動してエンター。

 これで、選んだプログラムがスタートメニューに表示されます。
※ スタートメニューを開き、一度、上下カーソルキーを叩いた後、英数文字のキーを叩くとその文字がファイル名の先頭についているプログラムにジャンプします。

D. 「スタートメニューに登録できるプログラム数の変更」
 スタートメニューに登録できるプログラム数の変更は以下のようにします。

1. windowsキーを叩き、続いて、右カーソルキーを一度叩き、更に、上カーソルキーを叩いて"コントロールパネル"に移動。
2. 右カーソルキーを叩き、続いて、下カーソルキーを叩き、"タスクバーとスタートメニュー"に移動しエンター。これでタブシートが開きフォーカスは"タスクバー"のタブシートにあります。
3. "シフト プラス タブキー"を一度叩き、続いて、右カーソルキーを一度叩いて"スタートメニュー"のタブシートに移動。
4. タブキーを叩き"最近開いたプログラムをスタートメニューに保存し表示する"のチェックボックスチェックが付いていることを確認。
※ チェックが付いていなければスペースキーを叩いてチェックを付けます。
5. "シフトプラス タブ"キーを叩き"カスタマイズ"に移動しエンター。
6. タブキーを叩き"最近使ったプログラムの表示数"に移動。
7. 表示したいプログラム数を入力。
8. タブキーを叩き"OK"に移動しエンター。
9. 更に、タブキーを叩き"OK"に移動しエンター。

 これで、変更が有効になります。

 ☆☆ お知らせ ☆☆
 視覚障がい者のパソコン活用をサポートしている「パソボラさーくる虹」が福岡市にあります。
 福岡市近郊で「パソコンを始めよう、始めたい」、そう思っている方がいらっしゃいましたら私・明治(092-607-5154)まで、お気軽にお尋ねください。


第十一回へと進む

第九回へ戻る

タイトルへ戻る