第九回 「視覚障がい者情報総合ネットワーク
『サピエ』について」

福岡市東区 明治 博 


 新年度が始まり、見直された制度、新たに始まったサービスなど、私達を取り巻く環境が変化しています。

 今春の4月1日から、サービス提供が始まった、"視覚障がい者情報総合ネットワーク「サピエ」"も、新たに始まったサービスの一つです。
 「サピエ」については、既にご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、今回はこの「サピエ」について、紹介させていただきます。

 「サピエ」は、ホームページ上で視覚障がい者向けの総合的な情報を提供するシステムで、「サピエ図書館」の他、暮らしに役立つ地域・生活情報を提供するなど、文字通り「総合的な情報提供」を目指すものです。
 「サピエ図書館」は、従来の「ないーぶネット」と「びぶりおネット」を統合したものです。
 点字データや音声デイジー、テキストデイジーがダウンロードできるほか、いずれはマルチメディアデイジーもダウンロードできるようになるとのことです。
 「びぶりおネット」との違いは、「ネットプレクストーク」などの専用のアプリケーションソフトがなくてもデイジー図書をダウンロードできることです。
 点字図書は、PC-Talkerに付属しています「マイエディット」で読めます。
 デイジー図書は、マイブックなどを使うと、ネット上でも読むことができますし、ダウンロードしてからはウインドウズメディアプレイヤで再生することができます。
 「ビブリオネット」の完全統合までには、まだ、時間がかかるように言われていますが、この「サピエ図書館」を利用することにより、私達、視覚障がい者の読書環境は飛躍的に良くなります。

 また、点字図書や音声図書等の製作を効率的に行えるよう、インターネットでのデータのやりとりをはじめ、製作者同士が連携しやすいシステムも提供され、図書制作支援も行われます。
 これも、私達の読書環境の充実に、いずれ、効果を発揮してくれるはずです。
 地域・生活情報のカテゴリでは、医療、防災、買い物、イベント情報など地域に密着した情報や、入手が難しい全国的な視覚障害関連情報などを提供しています。

 せっかく、素晴らしい新ネットワークシステムが動き始めたんです。
 このシステムを使わないのはもったいない、そう思うのですが・・・
 これを機会にパソコンを始められませんか?
 パソボラさーくる虹がお役に立てると思います。

 問合せ先は、

 パソボラさーくる虹・代表 明治 博
 電話番号 (092)607-5154

です。

 以下に参考のために「サピエ」のURLを記しておきます。

「サピエ」
https://www.sapie.or.jp/


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