第三回 インターネットで情報収集
福岡市東区 明治 博
皆さんは政治や経済のニュース、あるいは、地元の話題、更に、福祉関連の情報はどうやって入手していますか?
テレビ?
ラジオ?
それとも、新聞でしょうか?
新聞だとしたら、ご自身で読んでいらっしゃるのでしょうか?
まだ、新聞を自力で読めるだけの視力があれば、いつでも自分の都合で読む事が出来ます。
しかし、家族を始めとして周囲の「目」に頼るとしたら、自分の都合だけと、いう訳には行きません。当然、相手の都合も考えなければなりません。
ところが、パソコンを使えばご自身の都合だけで新聞が読めます。
各新聞社のホームページ上にそれぞれの新聞記事が置いてあり、それを、この新聞記事を読むためのソフトを使って音声で聞く事が出来るんです。そのソフトには有料のものも有りますが、まだ、無料の物も有ります。
また、視力が有る方には音声化するのではなく、見やすくしてくれる物も有ります。
更に、動画として取り込んでくれたり、ニュース番組をそのまま聞く事も出来ます。
この他、行政のホームページにアクセスして、その内容を知る事も出来ます。もちろん、障害者の福祉についての情報サイトもあります。ただ、全てのホームページが私達、視覚障害者に配慮して作られている訳ではありません。ですが、ご自身の努力次第では、かなりの情報をパソコンを駆使して得る事が可能です。
この取得する情報はニュースだけではありません。
インターネットを使うと趣味の世界も広がります。
カラオケの練習や落語の聴取、競馬の実況からライオンズやジャイアンツの実況放送を聞くことも出来るんです。更に、対応してあればですが読みたい本も読めます。
昨年のお歳暮の売り上げは店頭購入をネット購入が上回ったとも言われています。まだまだ、充分に視覚障害者に配慮されているとは言えません。
ですが、私達が自力で情報収集出来る量は増えていると思います。福祉の事でもそうですが、私達が利用しづらいホームページについては、私達自信が声を上げなければ改善されません。
もっともっと、視覚障害者のパソコンユーザーが増える事を願っています。