あぁるぴぃ広島 23号
■巻頭言■
「音楽との出会い」
広島県支部 副支部長 斉藤浩二
皆さん、新年 あけましておめでとうございます。府中町の斉藤です。
今日は第2回視覚障害者の音楽発表会も近づいてきたので、音楽についてお話をさせて頂きます。
とは言っても、一般的な話ではなく、手前味噌の話なのですが、私自身の「音楽との出会い」という内容で話をしたいと思います。
確か小学生の高学年ころ、グループサウンズが流行り、親にオネダリして買ってもらったテープレコーダーに、テレビから流れる彼らの歌を録音して楽しんだものでした。
そして、中学2年生の秋、中学校の文化祭でコーラス部の発表会があり、私はそのハーモニーに魅せられてしまいました。勿論、即、その日のうちにコーラス部に入部しました。思えばこの日が、音楽との出会いだったような気がします。そしてこの日を境に、聴いて楽しむ音楽から、演じて楽しむ音楽へと変わって行ったわけです。
中学を卒業し、工業高校に入学しても、コーラスをやりたいとクラブを探しましたが、驚いたことにコーラス部はなかったんです。ショックでした。でも、コジンマリと活動しているフォークソング同好会の存在を知り、早速入会しました。
ただ、フォークギターを持っておらず、中学3年生の時に、やっぱり親にオネダリして買ってもらった、当時5千円のガットギターにスチール弦をはり、しばらく我慢して使っていました。でも、これはお勧めではありません。手が痛いの何のって・・・。
待望のフォークギターを手にしたのは、高校1年生のとき、夏休みにアルバイトをして貯めたお金で、1万5千円の大枚をはたいて買いました。
高校時代は1人で弾き語りでやったり、同好会の仲間とユニットを組んでやったり、高校3年生の文化祭までは、受験勉強そっちのけで、音楽に明け暮れていました。自校の文化祭や、時にはRCCラジオ、サンモールのサテライトスタジオ、パイオニアのショールーム(ラジオの収録)にも出させてもらいました。
そして、どうにかこうにか大学に合格することができ、入学してすぐギターも3万5千円のものに買い替え、1年間は相変わらず、自作自演で活動していましたが、何か物たらなくて、自校の音楽部に入部しました。フォークとロックがありましたが、フォークソング部に入りました。たまたまボーカルが欲しいという3人組のバンドがあったので、そこに加わり、バンド名も「ほおじろ」と改名しました。私が2年生のときで、のちに今でも交流がある音楽仲間との出会いでした。
「ほおじろ」での活動は、音楽部が主催する定期演奏会、クリスマス演奏会、そして自校の学園祭はもとより、他校(特に女子大)の学園祭、そして一度だけですがRCCラジオやヤマハスタジオ(当時は広島市のコウゴにあった)など、これでもかというくらい、音楽漬けの毎日でした。
そして、「ほおじろ」での一番の想い出は、第11回ポピュラーソングコンテスト中国本選大会に出場したことです。私の作詞ではありませんが、「うばすて山」という曲で作詞賞を受賞しました。
大学を卒業し社会人となってからは、音楽漬けの生活は一変し、真面目な?サラリーマン生活を送りながら、聴いて楽しむ音楽に戻り、コンサートホールいるような立体的な音で聴きたいと、オーディオ収集にのめりこんでいきました。
愛用のギターは子供達のオモチャになり、いつしか壊れてしまいました。(ただ、今でも大事にとってあります)
そうこうしているうちに、平成9年にRPとわかり、いろいろあって、平成14年に23年間勤めた会社を退職しました。
そして、ひょんなキッカケでしたが、平成17年1月、皆さんご存知の「ノンバーズ音楽隊」を結成し、再び演じて楽しむ音楽へと戻ってきました。「ノンバーズ音楽隊」のモットーは、「皆で一緒に歌いましょう」の音楽隊です。レパートリーは今では20曲ほどになりました。
で、再びひょんなキッカケで同じ年の6月に「あらもり祭」の結成となりました。「あらもり祭」のモットーは、「昭和の匂いのするフォークソングを聴いてもらい、自分達も演奏を楽しもう」のフォークバンドです。そして、驚くなかれ4人の平均年齢は54歳なんです。
結成して間もなくの頃でしたが、第2回ゴールドコンサートのことを、福岡のMさんからの情報で知り、「次は必ず出たい!」と、血が騒いだことを今でも思い出します。
ところで、「あらもり祭」が出演した第3回ゴールドコンサートについては、「あらもり祭」の私以外のメンバーがそれぞれ「会員の声」の欄で書いてくれていますので、そちらも一読してくださいね。
私の感想としては、応募したのは4月中旬ですから、結成10ヶ月にしての、大舞台への挑戦だったわけです。そして、本選大会での結果は、ご存知の通り受賞には至らなかったのですが、私としては努力賞ものだと思っています。ただ、うちの「みちねえ」曰く、最高齢者賞だと言っていますがね。(笑い)
ところで、皆さん!音楽って本当にいいものですよねぇ!
特に、寂しいとき、悲しいとき、苦しいとき、身近に音楽があれば、落ち着きを取り戻せるような気がします。勿論、嬉しいとき、楽しいときにも音楽があれば、心が弾んできます。
皆さんも、なにか楽器を始めてみませんか?そうすると、誰かに聴いてもらいたくなります。発表の場はありますよ。
今度また「視覚障害者の音楽発表会」を開催します。第2回目となりますが2月18日(日曜)に、府中町南公民館でやります。もし、この発表の場に間に合わなくても、第3回、第4回と続けていこうと思っていますので、今からでも遅くはありません。 では、皆さん!音楽発表会の場でお待ちしております。
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