あぁるぴぃ広島 32号
■図書の紹介■
福島さんのことが書かれた新刊『ゆびさきの宇宙〜福島智・盲ろうを生きて』の本が岩波書店から出版されています。
ゆびさきの宇宙〜福島智・盲ろうを生きて
生井久美子著
体裁 四六判・256ページ
定価 1,890円(税込)
出版者 岩波書店
出版年 2009年4月24日
ISBN 978-4-00-025409-0
プロローグ
1 盲ろうとは?―「黙殺」されてきたその存在
2 誕生と喪失―三歳で右失明、九歳で左も
3 わんぱくと音楽―盲学校・一四歳で片耳に不安
4 男版ヘレン・ケラーとちゃうか―八一年二月の俺・全盲ろうに
5 指点字考案―母から見た智
6 「通訳」誕生―トムとケティー
7 結婚―夫婦げんかに指点字通訳
8 「適応障害」―福島智を生きるということ
9 仕事と研究1―バリアフリーって何? コミュニケーションって何?
10 仕事と研究2―セーフティ・ネットって何? 自立って何?
11 仲間たち―人生は冒険
12 自画像―ありのままの福島智
13 子どもたちへ―福島流「生きる哲学」
あとがき
指点字一覧表
参考文献
関連年表
著者は、朝日新聞の記者で、福島智さん(現・東京大学教授)の取材を長年されてきた方です。あとがきにもありますが、2004年に福島さんとのメールのやりとりをはじめ、2005年に障害者自立支援法案に関するインタビューをされてから、福島さんや関係者へのインタビューだけでなく、全国盲ろう者協会の会議や大学の授業、講演会、研究会などに積極的に同行しながら、まとめられたとのことで、とても丁寧な取材に基づくノンフィクションであり、また読みやすい文章で綴られていると思います。
なお、この本にはテキストデータ引換券がついています
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