講演「生活を豊かにするヒント ロービジョンケア」の報告

今回講師で来てくださった辻拓也先生は、緑内障、ロービジョンケア、パラスポーツを専門とされており、今回のご講演では、パラリンピックのクラス分けについてや現状、パラスポーツの楽しさを教えて下さったり、日常生活で不便さがあっても支援アプリや嗅覚や聴覚などを使い、生活、余暇活動ができる場の提供という事の一例として先生のクリニックやパリ郊外クヴレ村にあるルイ・ブライユ博物館の五感の庭などを紹介してくださいました。
また、災害時の対応として日頃から地域の防災訓練に参加して避難経路の確認や地域の人と顔見知りになる事で円滑な避難計画の作成に携わること、市町村が行う避難行動要支援者への登録をすることなどを教えて頂きました。

(感想)
自分に障害があるとわかった時は、とても落ち込み鬱病になる手前までいきそうになり、将来に不安を感じる事もありました。
ですが、担当医の先生方がとても親身に考えてくださるのが分かるだけで肩や心の荷がおりる思いになります。
また、障害があっても出来るスポーツは生活の再構築ができるなと感じます。私も現在フロアバレーをしており、プレー中は集中し、ストレス発散にもなり、病気の事も楽観的に思える良い時間を過ごせています。
講演で、「クイックロービジョンケア」というものを知りました。出来ない事"よりもどうしたら出来るか"に目を向け前向きに生活していきたいです。
困難といえば、災害避難時に1人は不安ですが、市役所の避難サポート制度を活用したいと再度思いました。
辻先生のクリニックでは、音や匂い、材質など様々な工夫をしておられるそうなのでぜひ一度見学に行かせて頂きたいです。
最後に、心持ちや環境は自分から行動しなければ変えられません。変化は時に大変ですが、周りの力と自分の工夫で変えられる可能性はあると再度感じました。
諦めずにやりたい事、したい仕事をやれる人になりたいです。 (実行委員 M)

 〈講師 辻 拓也さんのコメント〉
良かったこと:聴講者の皆様が非常に真剣に聞いて下さったこと。
悪かったこと:弱視や晴眼者の方もいるので、スクリーンがあると良かったです。
印象に残ったこと:講演終了後、多くの方が熱い気持ちをもって私のところに話しに来てくださったことです。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
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