第七回 「Windows 7」について
福岡市東区 明治 博
謹んで新年のお喜びを申し上げます。
一昨年来の不景気風がいまだ止まらないまま、2010年を迎えました。
新型インフルエンザも怖いですが、この「不景気風」も私達の生活を脅かしています。
何か特効薬が見つかればいいのですが・・・。
さて、一般向けに新しいOS「Windows 7」が10月下旬に発売されました。
私達、視覚障がい者には「Vista」の評判が今一、いえいえ、今二でしたのでその後継機の「windows 7」はどうなのか?
期待と不安の入り混じった気持ちで発売を待っていましたし、同じ気持ちでいろいろ試してみました。
今回はこの「Windows 7」について、書いてみます。
「XPのパソコンが古くなったから買い換えようか」
そう思われている方は参考にしてください。
但し、画面を触っていろいろできる「タッチパネル」は、私たちにはあまり関係がありませんので、今回はアップデイト版のホームプレミアムでのレポートです。
まず、音声が出ないと始まりませんので、PC-Talker 7をインストールしました。
「XP」では、PC-Talker XPのソフトをCD/DVDドライブに入れたら、音声が出てその指示に従ってインストールできたと思いますが、最初の画面で、ディスクをトレイに入れた時点での処理を尋ねてきます。
しかし、ここは、まだ、音声が出ませんので視力が必要です。
また、ここをクリアしてもプログラムのアクセス許可を尋ねてくるのですが、ここも、まだ、音声が出ません。
ここまでは、視力が必要です。
これは「Vista」からの「UAC(User Acount Control)」という機能が働くからです。
「XP」までで慣れている私達にとってはちょっと面倒な機能なんですが、ソフトをインストールしようとするといちいち「許可しますか」と尋ねてきます。
この機能は無効にもできるんですが、外部からの不正なアクセスをブロックするためには必要な機能だと思いますので、やはり、そのままにしておく方がいいでしょう。
このPC-Talker 7のプログラムのアクセスを許可すると、その先は音声が出ますので、自力で操作できます。
PC-Talker 7は、PC-Talker VistaやXP Ver 3と同じように、ミサキちゃんやショウ君など、の音声です。
設定項目もほとんど変わっていません。
スタートメニューをクラシックスタイルには変更できないようです。
ただ、「XP」でも工夫すればできたことですが、表示をカスタマイズできますので、例えばマイミュージックをマイメールなどのソフトと同列に表示できます。
「マイコンピュータ」は「コンピュータ」となっていますし「コントロールパネル」の様子もずいぶん変わっています。
「シャットダウン」のメニューのある場所も変わっています。
動きは「Vista」に比べてかなり軽やかになっています。
高知システム開発のソフトなどで無償でwindows 7対応版へバージョンアップできるソフトもありますが、有償のものもありますのでこの点は充分に注意が必要です。
使用感、音、音声、操作性などなど、私達ユーザーが慣れるしかないとは思います。
買い換えを考えている方で、まだ、「XP」を希望される場合は「Windows 7へのアップグレード券」が付加されたものもありますので慎重にお選びください。
尚、視覚障がい者のパソコン活用をサポートしている「パソボラさーくる虹」が福岡市にあります。
福岡市近郊で「パソコンを始めよう、始めたい」、そう思っている方がいらっしゃいましたら私・明治(092-607-5154)まで、お気軽にお尋ねください。