RP−net川柳会
「もやい傘」
[2022年10月の課題]




[更新日 : 2022年9月30日]



[10月の課題]
  〜映画『桜色の風が咲く』ー福島智・東大教授の実話〜

 俳優の小雪が12年ぶりに主演を務める映画『桜色の風が咲く』が、11月4日より東
京のシネスイッチ銀座、ユーロスペースほか全国で順次公開されることが発表された

 本作は、9歳で失明、18歳で聴力を失いながらも世界で初めて盲ろう者の大学教授
となり、2003年TIME誌による「アジアの英雄」に選出され、現在は、東京大学先端科
学技術研究センターバリアフリー分野教授として教鞭をとっている福島智氏の幼少期
から大学受験までを描く。
 3人兄弟の末っ子の智は、幼少時に視力を失いながらも、家族の愛に包まれて天真
爛漫に育つ。やがて令子の心配をよそに東京の盲学校で高校生活を謳歌。だが18歳の
ときに聴力も失ってしまう。暗闇と無音の宇宙空間に放り出されたような孤独にある
息子に立ち上がるきっかけを与えたのは、令子が彼との日常から見出した、“指点字
”という新たなコミュニケーションの“手段”だった。
 それは、智さんと母・令子さんの実話にもとづく物語。ひとつひとつ困難を乗り越
えながら人生の可能性を広げていった。令子さんが、盲ろう者である智さんとの日常
の中から考案し、リアルタイムで言葉を伝える新たなコミュニケーションの手段とし
て広がった“指点字”誕生に至る、知られざる物語でもある。
 本作で、教師の夫、3人の息子とともに関西の町で暮らす令子役を、自身も3人の子
どもを育てながら活躍する小雪が演じる。本作の脚本を読むなり出演を熱望。12年ぶ
りに主演を務めて新境地を拓く。
 タイトル『桜色の風が咲く』は、視力と聴力を次々と失いながらも、母・令子さん
、そして家族の支えでひとつひとつの困難を乗り越えていき、自らの未来を切り開い
ていく智さんの姿は、今の時代、「人として生きる意味」を強く伝えてくれる。それ
は、毎年変わらずに花開かせる「桜」のように、そして「桜」を見ることができなく
とも、風で「桜」を感じ、「咲いている」ことがまるで見える智さんの世界、そして
本作のエンディングシーンを象徴するタイトルとなっている。 (オリコン 2022年
9月1日)

 それでは、例によって上記の中から出題します。

■2022年10月(No.135) 
題:「タイム」 (航太郎 選) 
題:「描く」 (すゑ子 平井美幸 共選) 
題:「ひとつ」 (昌彦 選) 
 (各題2句出し)
◎今月の締切:10月24日(月)正午必着






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