清水 朋美先生(国立障害者リハビリテーションセンター病院眼科)
眼科医に期待されることは眼の治療だが、どんなに手を尽くしても患者が見えにくいと感じたらロービジョンケアが必要。「見えなくても、なんとかなる」というメッセージを眼科医が伝えられたら理想的である。
眼科医のロービジョンケアマインドが大切。見えにくい人が少しでも暮らしやすくなるように具体的に考えることで患者のQOLが変わる。
2021年8月に日本眼科医会が眼科医会会員の先生向けにクイックロービジョンケアハンドブックを出している。コンセプトは時間をかけない、簡単、すぐにできる。ロービジョンケアを専門としていない先生方にも活用していただきたい。
ロービジョンケアを進めるうえで患者の心理反応もポイントとなる。受傷・否認・悲嘆・怒り・抑うつ、最終的に受容に至る。アドバイスを受け入れやすいのは受容に近づいている時だが、途中での適切な介入により患者の受容の時期が早まると言われる
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※講演動画は、会員の頁に掲載しています。