前田 亜希子先生(神戸アイセンター病院)
遺伝カウンセリングとは、
①遺伝や遺伝学的検査について正確な情報提供をする。
②遺伝的な要因を検討するための家族歴や病歴の確認をする。
③遺伝子検査をしても必ず遺伝子が同定されるわけではないこと。そのうえで検査を受けるかどうかの相談。
④結果の説明
・今後どのように役立つのか、または注意が必要か。
・遺伝カウンセリングの心理社会的支援
遺伝に対する心配が誤解によるものであったり、結婚・出産についての漠然とした不安、家族、周囲への説明について支援すること。
・神戸アイセンター病院では、遺伝子診断と遺伝カウンセリング外来を行っている。
診察の後、十分に遺伝カウンセリングを受けていただき、そのうえで遺伝子診断を受けるかどうかを決めていただいている。最近では年間450人くらいの相談があり、年々増えている。遺伝カウンセリング外来は現在は保険適用ではないので、自費診療となる。昨年より遠隔遺伝カウンセリングも実施している。
※講演動画は、会員の頁に掲載しています。