第17回 「スマートスピーカー、そして、スマートハウス」

JRPS京都 園 順一

スマートスピーカーや、スマートハウスなる言葉が一般的になりつつありますが、皆さんはご存知でしょうか?
これから数回にわたり、基礎や、応用、活用方法などについて書いていきます。

○スマートスピーカーとは
AIアシスタントの技術、つまり、質問やお願いの音声を認識して応対や操作をしてくれるAI(人工知能)技術を用いたスピーカーのことで、AIスピーカーとも呼ばれる。
スマートスピーカーでは、音楽鑑賞や調べ物、買い物といったサービスを「音声」のみで操作できる。最近はスマホに搭載され、ちょっとした操作や調べ物などに利用でき、画面をタッチしたり、キーボード入力するよりも手軽に目的を達成することができるというメリットがある。スピーカーにそうした技術が組み込まれることで、日常生活の場で手軽に有効に活用できる。
機器を使うために最初の設定をする際、一部視力を必要とする機種もあるが、その後は声で話しかけるだけで、反応も音声で返答してくれるので、視力を必要としない。

○スマートスピーカーでできること
話しかけることでいろいろな操作ができる。具体的には、検索エンジンを用いた調べ物、ニュースの読み上げ、音楽や動画の再生、家電の操作、ちょっとした雑談まで、いろいろとできる。

・ニュースや音楽を聞く
「ニュースを読んで」と話しかければ、その日のニュースを読み上げる。また、「クラシック音楽をかけて」と言えば、音楽配信サービスから適した楽曲を探して再生してくれる。

・家電を操作する
テレビやエアコン、照明などの家電製品と連携することで、家電に音声で命令を出すことができる。電源のオンオフや、簡単な操作が可能となる。

・メモなどを入力する
「ビールをショッピングリストに追加」などと話しかければ、買い物リストに項目を追加することができる。思いついたら、忘れないうちにすぐにスマートスピーカーにお願いして追加しておける。

・調べ物をする
多くは検索エンジンと接続しており、調べ物をお願いすることができる。例えば「○○社の今日の株価は?」「明日の天気は?」などと質問できる。また、「今、何時?」「○月○日は何曜日?」なども質問できる。

○スマートスピーカーの種類
AmazonやGoogleなどAIアシスタントを開発している企業から発売されているほか、AIアシスタントを提供されたメーカーからも発売されている。

・Amazon Echo(アマゾン エコー)
Amazonが開発したスマートスピーカーで、日本での発売は2017年。AmazonによるAIアシスタント「Alexa(アレクサ)」に対応し、音声コマンドを認識する。いくつかのサイズ、液晶付きなどが発売されている。

・Google Nest(グーグル ネスト)
Googleが開発したスマートスピーカーで、音声認識AIとして「Googleアシスタント」に対応しており、「OK、Google」もしくは「ねぇ、Google」の音声コマンドで起動し、ニュースや天気予報の読み上げ、対応する音楽サービス(Spotifyなど)の音楽配信を聞くことができる。
同社のテレビ向けアダプター「Chromecast(クロームキャスト)」と連携して、音声コマンドで動画を再生することもできる。いくつかのサイズ、液晶付きなどが発売されている。
また、「Google アシスタント」に対応したスマートスピーカーは家電メーカー各社からも発売されている。

・LINE Clova WAVE(ライン クローバ ウェーブ)
メッセージングアプリLINEが開発したAI「Clova」に対応するスマートスピーカーで、音声コマンドにより「天気予報」や「昔話」のほか、LINEでメッセージを送ったり、送られてきたメッセージを読み上げることも可能。
同社の定額音楽配信サービス「LINE MUSIC」を聞くこともできる(有料)。また、バッテリーを内蔵しているので家の中である程度自由に動かして使うことも可能である。

・Apple HomePod Mini(アップル ホームパッド ミニ)
Apple製の「HomePod」はAppleの音声認識AI「Siri(シリ)」に対応する。
同社のApple Musicが利用できるほか、スピーカー音質に力を入れているのが特長である。

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