第18回 スマートスピーカーのある生活

JRPS京都 園 順一

前号では、スマートスピーカーとスマートハウスについての概略を述べた。今回はそれらを活用している私の一日の利用事例を紹介しよう。
各部屋には以下の機器が設置してある。スマートスピーカー、スマートリモコン、スマートプラグ、Google chrome cast(グーグルクロームキャスト)、人感センサー付き照明。
朝の目覚めは、スマートスピーカーに登録したアラーム機能で、毎朝ニュースを聞く。起きる前に、寝室からスマートスピーカーに向かって、音声で和室のエアコン、照明をつける。「和室をつけて」(呼びかけの「OK,Google」等は省略)。部屋名をつけて指示すると、その部屋に設置してあるすべての機器が対象となる。寝室のエアコン、照明は設定時間に自動的に切れる。
※タイマーでオン/オフを自動的にすることも可能だが、起きる時間が異なる場合や家にいない場合もあり、電源のオンは意識的にせず、オフについては気にしなくても良いので、自動にしている。
一階に下りると、廊下、洗面所、キッチンなどの人感センサー付きの照明が移動するごとに順番につく。人がいなくなると数分後に照明が切れる。食事の準備をしている間はニュースを聞けるように、ラジオをタイマーで制御している。夏の場合、扇風機は音声でオン/オフしている。両手がふさがっていても大丈夫。「扇風機をつけて」「扇風機をとめて」。
和室に移動したころには、部屋が良い温度になっており、テレビの電源も自動的にオンになっている。設定時間になればテレビチャンネルが自動的に切り替わるので、見たい番組を見落とすことがない。食事を終わるころには、タイマーでエアコンが自動的にオフになる。また、照明もタイマーで部屋を出る数分後にオフになる。和室を出る前に音声で書斎のエアコンなど必要な電源をオンにする。「書斎をつけて」。音声で、家中のスマートスピーカーすべてでニュースを聞くように指示するので、食事の後片付け、洗面、トイレなどどこでも聞ける。「すべてのスピーカーでニュース」。書斎に入るころには照明がついており、室温も良くなっている。聞いていたニュースを書斎のスマートスピーカーに指示すれば、家中のニュースがとまる。「ストップ」。ここまでは毎朝の日常的な内容である。
仕事をしながら天気予報を聞く、時間を確認する、音楽を聞く、Kindleを読む。そのほか、今日の出来事、なぞなぞ、調べたいことなど、必要に応じてスマートスピーカーに話しかける。また出かける場合などにはアラームをセットしておき、時間を気にしなくてもよい。「13時30分にアラームセット」。電車に乗る場合は、運行情報を聞く場合もある。「運行情報」。問いかけてくるので、「琵琶湖線」。出かける前に最寄り駅の時間の確認をする。「京阪石山まで公共交通機関」。「徒歩3分の○○駅から、○時□分発の○□線に乗るのが便利です」などと答えてくれる。
出かける場合は、玄関に設置してあるスマートスピーカーに話しかける。「行ってきます」。これで設定してある家中のエアコン、照明などの電源を切ることができる。
「行ってらっしゃい、忘れ物はないですか?」などと答えてくれる。一人住まいでも話し相手がいるようで、また頭の体操にもなっているのではないだろうか。
そのほか、音楽を聞いたりしている動画があるので見てください。我が家のスマートハウスの事例、最初のところは設置に行った方の家です。

今月のトピックス:特集「スマートスピーカーを使いこなす」 | NHK 視覚障害ナビ・ラジオ
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