2016年度RI世界大会(7月7日~9日)報告第1弾

RIWC 2016 in Taipei は、7月8日(金)が台風1号の台湾直撃の時期に重なり、さらに7月7日(木)の夜、台湾の松山空港から市内中心部へ向かう地下鉄の2駅目で25名もの負傷者が出た爆発事故(テロの可能性も高い?)もあったため、8日(金)、9日(土)に講演を予定されていた世界中の研究者のみなさんの台北への到着が大幅に乱れました。結果的に、出席できなかった方や遅刻者が多くなり、当日、直前に講演の順番を入れ替えるなど、大変でした。
総会は7月7日(木)に、ほぼ予定通り開催されましたが、投票権のある団体正会員のフランスが欠席、アイルランドは遅刻など、影響が出ました。金井JRPS理事長と森田(国際担当理事)は、6日(水)に台湾入りをしていましたので、9時スタートの総会から間に合いました。常任理事のパキスタン代表は、出席できなかったので、スカイプでの総会参加でした。音声のボリュームの調整に苦労していましたが、最終的には、国際会議でも問題なく機能していたのは、驚きでした。
今回の報告第1弾では、修正前の大会プログラム(英語版)を、ご紹介します。金井理事長と森田は、二人で、総会および学術講演に出席しました。天候の関係で外出禁止令も出ましたので、午前中の時間をカットせざるを得ず、発表される学術委員の先生方は、発表時間も半分にしてくださいといわれて、苦労されていました。
学術講演会では、修正後のプログラムで、有松学術委員、吉田事務局長と分担しながらいくつかの講演をききました。総会で決定されたことの日本語での要約、および大会で得られた貴重な世界の最新医療情報や世界の組織から得られた活動情報などの日本語による要約は、しばらくお待ちください。出来たものから少しずつご紹介していく予定です。
総会で決まったことのうち、ひとつだけ申し上げますと、2018年のオークランド(ニュージーランド)大会(2018年2月7日(水)~11日(日))の次に、2020年はアイスランドのレイキャビックでの開催が、アイルランドとの決選投票の結果、決定しました。白夜の中での大会になるそうです。

(文責:森田三郎)

RIWC2016 in Taipei 全体プログラム

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■研究者面談報告 第3回 

■Wings研究者インタビュー 第3回

理化学研究所 高橋政代先生に聞く ~網膜再生医療の未来について~

  再生医療による加齢黄斑変性症の治療を目的とした臨床試験に携わっておられる高橋政代先生に、この研究を含め、RP治療に向けた現状と今後についてのお話を伺いました。

—— ◇—— ◇ —— ◇ —— ◇—— ◇ —— ◇ —— ◇ —— ◇ —— ◇ ——

:    加齢黄斑変性症2例目の移植手術が見送られた経緯は?

:    患者本人の細胞からiPS細胞(自家iPS細胞)を作成し、移植に向けて網膜色素上皮細胞に分化させたところ、遺伝子のいくつかに変異が見つかった。これらの変異は、腫瘍形成との関連性は低いと考えられている上、網膜色素上皮細胞の特性として腫瘍化しにくいことから、この細胞の安全性には確信を持っていた。しかし、変異によるリスクに対する議論が過熱し、移植予定であった患者の容体が安定していたこともあり、安全性に関するコンセンサスが広く得られるまで移植を中断することに決めた。このコンセンサスを得るうえで重要となる、iPS細胞の臨床応用における安全性評価の指針が文科省と厚労省の間で今年度中に策定される見通しとなっている。

 

:    他家iPS細胞(他人の細胞)を用いた臨床試験を開始すると聞いたが?

:    自家細胞の研究を中止するわけではないが、将来の治療に向けて本格的に再生医療を臨床へ導入することを考えると、コストが安く、時間も大幅に短縮できる他家細胞の使用は不可避である。自家細胞を使うと、年間2名の患者しか治療できず、一人当たり5000万円程度の費用が掛かってしまう。一方、他家細胞を使うと、一度に100人分の移植用細胞を調整することも可能で、より現実的な費用で多くの患者を治療できる。京都大学iPS細胞研究所では、多くの方とマッチする特殊な白血球の型を持つヒトから作成したiPS細胞バンクが構築されつつあり、患者に適合する細胞を用いた他家移植に向けて準備が整いつつある。他家細胞を用いた臨床試験は、早期に開始できるように進めている。(株)ヘリオスでは、薬事承認を取得するために、細胞をばらばらにした浮遊液を用いた治験を2017年中に開始すると発表している。

 

:    再生医療によるRP治療の見通しは?

:    RPが進行した患者の治療を目指して、iPS細胞から作成したシート状の網膜組織を移植する方法を優先的に研究している。このシートを移植した際に、どのようにものが見えているかを本当に知るためには脳の状態を観測しなければならない。この脳の研究も準備しているが、短期的に結果が出るものではない。よって、動物実験で細胞の移植後に光を感じることが確認できた段階で、網膜組織移植術のヒトへの応用を考えている。時期などについては規制当局との話し合いになると思われる。

シートの作成は日々進歩しており、病気の進行度合いに応じて、バラバラにした細胞の移植、シート状細胞の移植など多くのアプローチが考えられている。ヒトに対する臨床試験は、3、4年後の開始を目指している。

 

【インタビューを終えて】

高橋先生を含め、世界中で多くの研究が進められています。研究者は多くの難問を解決しながら、私たち患者がより良い生活を取り戻せるように努力を重ねています。科学的/医学的難問を解決すると同時に、その成果を社会的にも受け入れてもらわなければなりません。この両方を研究者だけの力で達成することはとても困難です。

研究が進むほどに、患者としていかに臨床研究と向き合うか、どのように研究者を後押しするかが重要になってきます。治療法を待つだけではなく、その過程にいかに関わっていくかを皆で考える時期に来ています。研究が進んでいるとはいえ、今日明日で治療法が確立するわけでもありません。視力の残っている人は、どうかそれを大事にしてください。有効な視力がない人も、体調を整え、網膜が少しでも良い状態であるように心がけてください。皆で頑張りましょう!

 

次回★Wings研究者インタビュー第4回

九州大学眼科 池田康博先生に聞く ~視細胞保護遺伝子治療のこれから~

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■研究者面談報告 第2回 

山梨大学医学部眼科教室 飯島裕幸先生に聴く
ハンフリー視野検査から病気の進み具合が予測できる

■Wings研究者インタビュー 第2回
 ハンフリー視野検査から網膜色素変性症の進行を予測する方法を考案された山梨大学医学部眼科教室の飯島裕幸教授にいろいろお話をお伺いしましたので、その概要を質疑形式で報告します。

—— ◇—— ◇ —— ◇ —— ◇—— ◇ —— ◇ —— ◇ —— ◇ —— ◇ ——

問: ハンフリー視野計測というのはどういうものですか。

答: 視覚障害の等級判定ではゴールドマン視野計が使われていますが、ハンフリー視野計は、主に中心部の視野、視野角で30度以内での光の見え方を詳しく測定することができます。ハンフリーはあるけれどもゴールドマンはないという病院もあり、現在、日本眼科医会ではハンフリー視野検査も視覚障害の等級判定に使えるように厚労省に要望しています。


問: 
どのようにして病気の進行状態を予測するのですか。

答: 70歳、80歳になったRP患者さんでも視力や視野がまだまだ残っている方もたくさんおられます。病気は徐々にしか進行しませんから、若い患者さんに希望を持って貰うために病気の進行具合をお知らせして、将来の見え方の予測をすることを考えました。具体的には先ほど申し上げたハンフリー視野計で10度の視野内の68個の検査点での感度を測定し、重みをつけた平均値であるMD値を求めます。MD値はそのひとの眼全体の感度の代表値になります。これを、4~年の間計測し、時間的なグラフにすると、S字の両端を左右に引き伸ばしたような、いわゆるシグモイド曲線になります。何百人もの患者さんのデータから、病気の初期の頃と、病気がうんと進んだ時期を除くと、MD値の時間経過は、ほぼ直線的であることが分かりました。その直線の傾きから、そのひとの眼の悪化の進行速度や何歳まで視野が残っているか、が予測できるわけです。

問: 実際に生活しているうえでは、視野とか視力とかに関係なく、なんとなく良くなったとか悪くなったとか言っているように思うんですが、見え方の総合的な指標はないのでしょうか。

答:同じ視力0.5の人でも、視野の狭いRPの人と視野が正常な健常者では不便さはまるっきり違います。見え方の不便さは視力だけでは表せません。視力は隣り合った本の線の間隔(日本の検査ではいわゆる C の字の切れ目の両端)が接近したとき、どこまで別々の線として見分けられるかという能力を視野の中心部で検査するものです。一方、視野は視線の先の部分だけでなくその周囲の広い範囲の見え方を評価するので、視力とは全く異なる機能です。視力と視野の両者を包含するような検査指標はありません。
また、遺伝子の異常と視野進行の速度については関係があるらしいのですが、はっきりしたことは分かっていません。同じ遺伝子異常であるはずの家族内の異なる患者さんの間でも、さきほどのハンフリーのMD値の傾きが同じとは限りません。

問: 先生の方法で、薬なり治療法なりの有効性の検証はできますか。

答: MD値の傾きが分かっている患者さんで、ある治療を開始してからのMD値の傾きが明らかに平坦になれば、その治療が進行を遅らせたという証明になります。ただし、評価には時間がかかります。

■Wings研究者インタビュー 第3回
理化学研究所 高橋政代先生に聞く
~網膜再生医療の未来について~

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■研究者面談報告 第1回

岡山大学医学部(眼科)松尾俊彦先生、工学部内田哲也先生に聴く
「岡山大学方式人工網膜OUReP」の開発~医師主導治験の見通し~

■Wings研究者インタビュー 第1回

岡山大学病院(眼科)松尾俊彦先生、工学部内田哲也先生に聞く
2015年8月に行われた両先生のご講演とWings委員との面談の内容を、
両先生のご了解の下、一問一答形式で纏めました。

 —— ◇—— ◇ —— ◇ —— ◇—— ◇ —— ◇ —— ◇ —— ◇ —— ◇ ——

●岡山大学方式人工網膜の治験を計画されているとお伺いしました。この人工網膜の特長、また臨床応用の前提となるご研究についてお伺いします。

Q:まず岡山大学方式の人工網膜の特長を説明していただけますか?

A:光を電位差に変換する光電変換色素分子をポリエチレンフィルムに化学結合して使用します。電位差を出力して、近傍の神経細胞を刺激します。10の7乗から8乗個の色素分子が1つの神経細胞に接しています。ポリエチレンフィルムは薄くて柔らかいので、大きなサイズ(直径10ミリメートル大)まで植込み可能です。つまり、広い視野をカバーすることが可能です。

 

Q:どの位の回復視力が期待できますか?

A:網膜色素変性モデルラットでは、行動評価から換算して、0.005以上の視力が得られています。ヒトでも同等に見えれば、アイパッドなどで拡大して字が読めます。日常生活の改善、字を読むことが目標です。理論的には、網膜本来の解像度が期待できます。

 

Q:人工網膜の眼内での耐久性、また安全性はどの位分かっていますか?

A:ウサギに6ヵ月植込んで摘出した人工網膜の機能を解析しています。光に対する反応性は保持されています。安全性評価のすべての試験で毒性はありません。6ヵ月埋植試験もウサギで実施しています。

 

●計画されている治験について、次にお伺いします。

Q:人工網膜は眼内のどこに挿入しますか、また、いったん挿入した後に交換可能ですか?

A:網膜色素上皮と神経網膜の間に挿入します。網膜剥離で剥がれるのが、この網膜色素上皮と神経網膜の間です。技術的には交換可能ですが、人工網膜を植込むよりも摘出する方が手術的侵襲は大きいので、無害ならば、植込んだままにした方がよいと考えます。2枚目の人工網膜は、先に植込んだ人工網膜の上(神経網膜側)に重ねていれるのがよいのではと考えます。

 

Q:被験者の募集人数、また選択基準、除外基準は?

A:最初の募集は5人です。ヒトで初めてですので、両眼とも「光覚弁なし」の方で、光干渉断層計(OCT)で網膜層構造が残っている方です。除外基準は、緑内障、角膜疾患がある方、全身状態が悪い方、認知症などの方です。

 

Q:麻酔の種類、手術時間、入院日数、外来通院頻度、効果判定時期は?

A:手術は局所麻酔下1、2時間で終了します。入院は5日間、通院は14、28日目、2、3、6、12、24ヵ月目です。効果判定時期は術後28日です。

 

Q:有り得る有害事象は?

A:網膜剥離硝子体出血緑内障眼内炎です。

 

Q:治験での評価項目は?二重盲検試験を要求されますか?

A:主要評価項目は安全性、副次評価項目は、探索的効果(視力、視野)です。
Feasibility study(探索試験;5人)の後、pivotal study(検証試験;20-25人)を実施します。Feasibility studyで効果があれば、医療機器製造販売承認申請が早くなります。医療機器ですので、医薬品とは違い、二重盲検試験は不要です。

 

Q:製造・販売企業の見通しは?また、将来的に、費用はどの位かかりますか?

A:岡山大学が大手の製造販売業企業と交渉を進めています。心臓ペースメーカーの費用は100万円位ですが、同程度の金額を想定しています。通常の硝子体手術と同額になり、それプラス、人工網膜の費用となります。保険償還を目指します。

 

Q:治験開始の時期はいつ頃ですか?

A:医薬品医療機器総合機構(PMDA)と相談しながら、今年度内の開始を目指します。

 

参考文献:「色素結合薄膜型の人工網膜(OUReP™)の医師主導治験を目指して

(『人工臓器』43巻3号、2014年、 松雄先生と内田先生の共同論文)

 

次回★Wings研究者インタビュー 第2回
山梨大学医学部飯島裕幸先生に聞く
~ハンフリー視野検査からわかること~

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第10回JRPS網脈絡膜変性フォーラムのご報告

 去る11月1日(日)、高知県の高知プリンスホテルにおきまして、第10回JRPS網脈絡膜変性フォーラムが開催されました。
本協会副理事長で千葉大学附属病院長である山本 修一先生がオーガナイザーを務め、大阪大学 不二門 尚先生、順天堂大学 村上 晶先生、神戸理化学研究所 万代 道子先生、そして山本先生による網膜色素変性症の最先端医療にかかわる講演が行なわれました。
講演要旨につきましては、JRPSニュースレター29号をご覧ください。
(JRPS本部事務局)

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2015年度までのJRPS研究助成者一覧

日本網膜色素変性症協会(JRPS)研究助成者

2015年7月28日更新
(敬称略、所属は受賞当時の機関です)

1997年度 第1回

◆阿部俊明(東北大学医学部眼科)
「網膜色素変性症の移植により治療の試み」
◆出沢真理(千葉大学医学部眼科)
「網膜色素変性症における網膜神経節細胞の病体変化と
シュワン細胞移植による治療の試み」

 

1998年度 第2回

◆大黒 浩(札幌医科大学医学部眼科)
「網膜色素変性症の蛋白質レベルにおける発症機序の解明」
◆坂本泰二(九州大学医学部眼科)
「網膜色素変性症に対する遺伝子治療の基礎研究」

 

1999年度 第3回

◆岩田文乃(順天堂大学医学部眼科)
「網膜色素変性症と甲状腺機能異常との関係について」
◆高橋 政代 (京都大学大学院医学研究科視覚病態学)
「神経系幹細胞の網膜移植」

 

2000年度 第4回

◆森村浩之(大阪大学眼科)
「網膜色素上皮に発現するG蛋白共役受容体遺伝子の
網膜変性症例での変異とその機能」
◆山田晴彦(関西医科大学眼科)
「遺伝性網膜変性疾患における網膜の2次性変化の
予防に関する研究」

 

2001年度 第5回

◆近藤 寛之(福岡大学医学部眼科学教室)
「連鎖解析を併用した階層的アプローチによる
網膜色素変性症原因遺伝子の同定」
◆町田繁樹(岩手医科大学眼科学教室)
「網膜色素変性症の動物モデルにおける
網膜機能と形態との関係」

 

2002年度  第6回

◆忍足俊幸(千葉大学大学院医学研究院視覚病態学)
「網膜神経細胞の神経保護と再生」
◆中村 誠 (名古屋大学大学院医学研究科
頭頸部・感覚器外科学)
「錐体杆体変性症の分子遺伝学的検討」

 

2003年度 第7回

◆亀谷修平(秋田大学医学部感覚器学講座眼科学分野)
「新規網膜変性遺伝子Mfrpの機能解析」
◆和田裕子(東北大学大学院医学系研究科
感覚器病態学講座眼科学分野)
「日本人網膜色素変性の分子遺伝学的検討
~高頻度変異を用いた遺伝子診断システムの開発~」

 

2004年度 第8回

◆近藤峰生(名古屋大学大学院医学研究科感覚器障害制御学)
「網膜色素変性症中型モデル動物(ロドプシンP347L変異ウサギ)
作成と視機能解析」
◆森 圭介(埼玉医科大学)
「Pigment epithelium-derived factor(PEDF)および
アデノウィルスベクターによる神経保護効果の作用機序の解明」

 

2005年度  第9回

◆原田 高幸(東京都神経科学総合研究所分子神経生物学研究部門)
「網膜色素変性症における神経栄養因子受容体と
グリアー神経相関作用の関与」
◆吉田 茂生(九州大学大学院医学系研究科眼科学)
「ゲノム科学的手法を用いた網膜ジストロフィの分子病態学の解明と
遺伝子診断システムの構築」

 

2006年度  第10回

◆池田 康博(九州大学大学院医学研究院眼科学)
「虹彩色素上皮細胞由来網膜前駆細胞を用いた
exvivo遺伝子治療」
◆本田 茂(神戸大学大学院医学系研究科器官治療医学眼科分野)
「Rdマウスにおける視細胞内アポトーシス経路の
同定とその遮断による細胞保護」

 

2007年度 第11回

◆富田 浩史(東北大学先進医工研究機構生命機能科学分野)
「遺伝子導入による視機能再建に関する研究」
◆辻川 元一(大阪大学医学部眼科学教室)
「網膜色素変性症における視細胞死のメカニズムの解明
~視細胞はなぜ死ぬのか?~」
◆柳 靖雄(東京大学医学部付属病院眼科)
「骨髄間葉系幹細胞移植による網膜変性進行阻止効果」

 

2008年度  第12回

◆田中 伸茂(杏林大学医学部眼科学教室)
「網膜色素変性症眼で残存する網膜神経節細胞への
光感受性の賦与~光覚の獲得へ向けて ~」
◆金 子兵(理化学研究所・網膜再生医療研究チーム)
「網膜色素変性症における網羅的な遺伝子検査」
◆山本 修一(千葉大学大学院医学研究院眼科学)
「網膜色素変性症におけるウノプロストン点眼による
網膜保護効果の臨床研究」

 

2009年度  第13回

◆菅野 江里子(東北大学 国際高等融合領域研究所)
「チャネルロドプシンによって得られる視覚特性」
◆中澤 満(弘前大学 大学院医学研究科 眼科学講座)
「網膜色素変性での視細胞死に対するカルパインの作用と
カルパイン阻害薬による治療の可能性」

 

2010年度  第14回

◆小澤 洋子(慶應義塾大学医学部眼科学教室)
「再生に向けたヒト人工多能性幹細胞を用いた
網膜色素変性症の病態解析」
◆町田 繁樹(岩手医科大学眼科学教室)
「視細胞変性に伴った網膜中・内層の機能変化」

 

2011年度  第15回

◆古川 貴久(財団法人 大阪バイオサイエンス研究所)
「網膜色素変性を引き起こす視細胞の繊毛の長さ調節機構の解明」
◆角田 和繁(独立行政法人 国立病院機構東京医療センター
臨床研究センター視覚生理学研究室)
「オカルト黄斑ジストロフィーの原因解明に向けて」

 

2012年度 第16回

◆森本 壮(大阪大学大学院医学系研究科 感覚機能形成学講座)
「網膜色素変性に対する経角膜電気刺激治療の臨床応用」
◆細野 克博(浜松医科大学眼科学講座)
「日本人網膜色素変性患者の遺伝子診断システムの構築」

 

2013年度  第17回

◆村上 祐介(九州大学大学院医学研究院眼科学分野)
「ゲノム酸化損傷を標的とした網膜色素変性に対する治療法の開発」
◆大石 明生(京都大学眼科)
「次世代シークエンサーを用いた網膜色素変性症の
網羅的変異スクリーニング」

 

2014年度  第18回

◆岩田 岳(東京医療センター)
「網膜色素変性の網羅的遺伝子解析と病因・病態機序の解明」
◆上野 真治(名古屋大学眼科)
「網膜色素変性におけるバイオマーカーの探索」

 

 

2015年度  第19回

◆西口 康二(東北大学大学院 医学研究科)
「遺伝子治療による錐体系視覚再建と可塑性の解析」
◆五十嵐 勉(日本医科大学 眼科学教室)
「硝子体投与アプローチからの網膜色素変性の遺伝子治療」
◆池田 華子(京都大学医学部附属病院 臨床研究総合センター 網膜神経保護治療プロジェクト)……もうまく基金賞
「網膜色素変性に対する新しい神経保護の開発」

 

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第19回日本網膜色素変性症協会(JRPS)研究助成者決定のお知らせ

本部事務局

第19回JRPS研究助成の助成者が決定しましたのでお知らせ致します。 研究助成は、JRPS学術理事の厳正な審査により、次の3件に決定いたしました。

【1位】
西口 康二[にしぐち こうじ]
(東北大学大学院 医学研究科)
「遺伝子治療による錐体系視覚再建と可塑性の解析」
【2位】
五十嵐 勉[いがらし つとむ]
(日本医科大学 眼科学教室)
「硝子体投与アプローチからの網膜色素変性の遺伝子治療」
【もうまく基金賞】
池田 華子[いけだ はなこ]
(京都大学医学部附属病院 臨床研究総合センター 網膜神経保護治療プロジェクト)
「網膜色素変性に対する新しい神経保護の開発」

※もうまく基金賞は本年から新設されました。
※なお詳細は、秋ごろ発行予定の『ニュースレター』No.29に掲載します。

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第10回JRPS網脈絡膜変性フォーラムのお知らせ

本部事務局

治療法研究のさらなる加速を目指し、もうまく基金との共催で、網脈絡膜変性フォーラムを開催します。中・四国地方での初めての開催であり、近隣地域からも多数のご来場をお待ちしています。なお、詳細は次号にて紹介します。

日 時 2015年11月1日(日)13時~15時(開場 12:15)
会 場 高知プリンスホテル ダイヤモンド・ホール
高知県高知市南宝永町4番2号

講 演
1.遺伝子から見た網膜色素変性:村上 晶先生(順天堂大学)
2.神経保護による長生き戦略:山本 修一先生(千葉大学)
3.iPS細胞を用いた網膜の再生医療:万代 道子先生(理化学研究所)
4.人工網膜の現状:不二門 尚先生(大阪大学)
オーガナイザー:山本 修一先生(千葉大学)

主 催 一般社団法人 日本網膜色素変性症協会(JRPS)
特定非営利活動法人網膜変性研究基金(もうまく基金)

※本フォーラムの対象:眼科医、行政・福祉関係者、患者・家族
※本フォーラムは専門医認定事業です。
※入場無料

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第18回日本網膜色素変性症協会(JRPS)研究助成者決定のお知らせ

第18回 日本網膜色素変性症協会(JRPS)研究助成者が決定しましたのでお知らせ致します。 研究助成は、JRPS学術理事の厳正な審査により、次の2件に決定しました。

1位
岩 田   岳 (いわた   たけし)
(独立行政法人国立病院機構東京医療センター・感覚器センター)
「網膜色素変性の網羅的遺伝子解析と病因・病態機序の解明」
2位
上 野  真 治 (うえの   しんじ)
(名古屋大学大学院医学研究科 眼科学講座)
「網膜色素変性におけるバイオマーカーの探索」

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Wings研究者インタビュー目次

Wings研究者インタビュー フォローアップ寄稿(1)(20181127
「山梨大学医学部眼科 飯島 裕幸先生に聞く
~ハンフリー視野検査と網膜色素変性」

Wings研究者インタビュー 第11回(20180925)
「東京医療センター  藤波 芳先生に聞く
~新規治療開発に向けた重度視覚障害患者の視機能評価法の確立~」

Wings研究者インタビュー 第10回(20180130)
「東京医療センター 岩田岳先生に聞く
~遺伝性網脈絡膜疾患の病因・病態機序の解明~」

Wings研究者インタビュー 第9回(20170926)
「千葉大学 山本修一先生に聞く
~経皮膚電気刺激治療の臨床試験計画と患者レジストリー構築の可能性について~」

Wings研究者インタビュー 第8回20170328
「大阪大学 不二門先生に聞く
~阪大方式人工網膜と経角膜電気刺激治療~」

Wings研究者インタビュー 第7回20170131
「弘前大学 中澤満先生に聞く
~カルシウム阻害薬を用いたRPの進行抑制~」

Wings研究者インタビュー 第6回(20161129
{岩手大学  冨田浩史先生に聞く
~遺伝子治療による視覚再生-臨床に向けた取り組み~ 」

Wings研究者インタビュー 第5回20160927
「京都大学医学部附属病院臨床研究総合センター 池田華子先生に聞く
~RP患者を対象とした新規薬物KUSおよび分岐鎖アミノ酸の神経保護治療の治験計画~」

Wings研究者インタビュー 第4回(20160726)
「九州大学眼科 池田康博先生に聞く
~視細胞保護遺伝子治療のこれから~」

Wings研究者インタビュー 第3回20160329
「理化学研究所 高橋政代先生に聞く
~網膜再生医療の未来について~」

Wings研究者インタビュー 第2回20160126
「山梨大学 飯島裕幸先生に聞く
~病気の進み具合が予測できる~」

Wings研究者インタビュー 第1回20151201
「岡山大学医学部(眼科) 松尾俊彦先生、工学部 内田哲也先生に聞く
岡山大学方式人工網膜「OUReP」の開発~医師主導治験の見通し~」

 

 

 

 

 

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