［５月の課題］　
　　〜ピノッキオわたしの鼻もよく伸びる〜

　２０２３年３月の課題「人形」への私の句「ピノッキオわたしの鼻もよく伸びる」
。ご案内のように、「ピノッキオ(Pinocchio)」は、イタリアの児童文学者・カルロ
＝コローディ作の「ピノッキオの冒険」の主人公で、いたずら好きの木の操り人形で
す。さまざまな冒険を経て人間の子に生まれ変わります。ピノッキオがウソをつくと
、彼の鼻は伸びてくるのです。
　ウソをつくと鼻が伸びる「ピノッキオ効果」について、おもしろいコラムを見つけ
ました。ご一読ください。

■余録　（毎日新聞2018/3/25）
　ウソをつくと鼻が伸びるのは、童話に出てくる木の人形、ピノキオである。ただ、
子ども向けの作り話と侮ってはいけない。ウソをつくと鼻の周囲の体温が上がるとい
う研究論文もある。「ピノキオ効果」と呼ばれるものだ。
　別のピノキオ効果もある。こちらは、米ウィスコンシン大マディソン校のリン・バ
ンスウォル教授によるもので、ウソの説明ほど言葉数が増える、という調査結果だ。
疑われまいと頑張り、過剰になるらしい。
　ウソをついている時の傾向として教授がさらに挙げるのが、乱暴な言葉づかい（ウ
ソに集中するあまり、表現にまで気が回らない）、「その人物」「それ」といった三
人称代名詞の多用（自分との距離＝関係の薄さを強調したい）などなど。（以下、略
）

　ピノッキオの鼻はウソをつくと伸びるが、人間の鼻は高慢になると伸びてくる。私
の鼻も高慢になって天狗の鼻になっていないか、どや顔になっていないか、時々は音
声機能付きの鏡に聞いてみることにしよう。もし「鼻が伸びてるよ！」と言われたら
、鏡に向かって〈指鉄砲で天狗の鼻を狙撃する／進〉ことにしよう。

　それでは、例によって上記の中から出題します。

■２０２３年５月（Ｎｏ．１４２）　
題：「冒険」　（進　選）　
題：「ウソ」　（艶子　選）　
題：「乱暴」　（末次　選）　
題：「しぶとい」　（航太郎　選）　
　（各題２句出し）　
◎今月の締切：５月２４日（水）　正午必着　

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